【戦後75年】原爆ドームは負の遺産か?
こんばんは。
だいばおです。
本日、2020年8月6日で、広島の原爆投下から75年が経ちました。
原爆ドームの式典は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して行われましたね。
この出来事が、風化しないように次の世代へ伝えていくことが求められると思います。
今回はこの【負の遺産】について考えていきたいと思います。
【負の遺産】とは
・遺跡や出来事を負の側面から評価したもの
・学校教育やダークツーリズムで用いられる。
・世界遺産条約では定義されていない
ということになります。
重要なのは世界遺産条約では定義されていないという部分です。
なぜ、定義されていないかというと、それは世界遺産条約が国際条約であるからだと言えると個人的には思います。世界遺産条約は人類共通の遺産を保護するための条約ですが、同時に国際条約であり、国ごとの利益が複雑に絡んでいるため、加害者を明確にするのは難しいのだと思います。
これを踏まえると、原爆ドームは本当に負の遺産なのかは、視点を変えると負の遺産ではなくなるということが分かるかと思います。
原子爆弾の投下は決して許されるものではありません。
非人道的行為ですし、現在も放射能による後遺症で苦しまれている方がいます。
しかし、原爆を投下したから戦争終結が早まり、より多くの人の命が救えたという意見の人もいます。そうした人からすれば、原爆ドームは負の遺産ではないのかもしれません。
また、この原爆ドームがあることで核兵器の恐ろしさを伝えていくことができ、抑止になるのならある意味、平和の象徴なのかもしれません。
このように、負の遺産かどうかはみている側面によって、変化します。
しかし、重要なのは、こうした遺産を残し、将来世代へ伝えていき、議論していくことで、色々な側面からの意見を知ることではないでしょうか。
原爆ドームが負の遺産かどうかよりも、この背景や原因などを知ることが重要です。
この出来事を、風化させることが一番あってはならないことだと思います。
※この記事を公開しようとした時、日付が変わっていました(´;ω;`)